ユーラシア大陸と地続きのベトナムには、目を見張るほどの絶景が沢山あります。
その中の一つ、チャンアンを紹介します。
大陸的で壮大な景色が、ベトナムの空気と人の中で見ると、妙に懐かしい感じがします♪
世界遺産 チャンアンとは?
ベトナムののどかな田園風景から一転して、ニョキニョキと奇岩がそそり立つ場所に辿り着くと、そこが世界遺産のチャンアンです。
2014年6月、チャンアン、タムコック、ビックドン、古都ホワルーを合わせて、ベトナムでは初めて世界複合遺産として登録されました。
チャンアンは、「陸のハロン湾」とも呼ばれています。
2億5千万年前には海底だった場所に、生物の死骸などが1㎞もの厚さに溜まり分厚い石灰層ができました。
それが隆起し、長い年月風雨にさらされたことで今のような景観になりました。
その後ハロン湾は11万年から12万年前に海に沈み、現在のような幻想的な景色を見せるようになり、一方チャンアンはそのまま陸地にあったことで全く違う表情を見せています。
しかし、ハロン湾とチャンアンは、どちらも同じ地層を持つ双子のような関係にあります。
チャンアンの山と山の間には沢山の池があります。
この池の水は、地下水脈で繋がっているそうです。
こうした水に石灰質が浸食され続けた結果、チャンアンには沢山の洞窟があります。
これらを見て回るボートクルーズが、チャンアン観光の目玉です。
では、チャンアンボートクルーズを詳しく紹介しましょう♪
絶景を観ながらボートクルーズ
チャンアンには、50以上の洞窟、30以上の谷があると言われています。
その中の何個かをボートで訪れるというのがチャンアンボートクルーズです。
船着き場には小さな川船が何艘も並んでいます。
船頭さんは基本的に女性です。
ボートの一番後ろに前向きに座って、櫓を押すような形で船を漕ぎます。
流れの殆どない池とはいえ、かなりの重労働な気がしますね。
足で櫓を回しながらお客さんを案内するボートクルーズを提供している場所もありますが、チャンアンは手漕ぎです。
すれ違う船の乗客同士が、お互いに挨拶を交わしたり、時には乗客が小柄な船頭さんに変わってボートを漕いだりしながら、賑やかなボートクルーズを楽しみます。
洞窟では、それぞれ特徴の違う鍾乳石や石柱・石筍を観光し、谷を縫うように小さなボートの行列が進みます。
奇岩群の奥に「ビックドン山」というタワーカルストがあります。
その山の頂上・中腹・麓に寺院が建立されており、その寺院をビックドンと言います。
頂上の寺院からは、林立する奇岩群とベトナムの田園風景や農村の佇まいが一気に見渡せます。
特に米の収穫を迎える直前は、黄金の稲穂がさざ波のように揺れ、その中にそびえ立つタワーカルストは必見の価値があります。
中腹の寺院には、壁に釈迦如来など数体の仏さまが彫られており、神秘的な空気に包まれています。
この中寺を抜けて頂上の寺院に辿りつくという経路になります。
まとめ
ベトナムの女性というと、小柄で細くて華奢なイメージがありませんか?
でもこうしてボートを漕ぐという重労働もこなして、観光客をもてなしてくれているのですね。
チャンアンはハノイから車で2時間程度の場所にあるため、概ね日帰りで楽しむことができます。
料金は2時間から3時間で大人1人8,000円から10,000円が目安です。
現地でツアーを申し込むか、日本で申し込むかで料金は変わりますし、ツアー会社によっても料金の違いが発生します。
ベトナムの人と景色と空気をたっぷり楽しみたいという旅行なら、チャンアンはおすすめです。
日本では絶対目にすることのない風景が広がっています。
ぜひ異国の風に吹かれてみませんか♪
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