日本全国、あちこちに武家屋敷はありますが、春の角館武家屋敷が一番美しいと私は勝手に思っています。
黒塗りの壁や建物に新緑や桜のピンクが映えて、絵葉書のような美しさです。
とは言うものの、私ははるばる秋田まで2回も出かけましたが、桜のピークに行けたことはありません。
武家屋敷を彩るのは、枝垂れ桜です。
ソメイヨシノより少しだけ後に咲きます。
武家屋敷の枝垂れ桜が満開の頃は、弘前城のソメイヨシノが満開の時期でもあります。
一度目は、その年に降った雪が多くて、春になっても溶けないため気温が低い日が続き、枝垂れ桜はつぼみでした。
2度目は逆に桜前線が早すぎて、枝垂れ桜はほとんどが葉桜でした。
角館武家屋敷にいったらお勧めしたいこと♪
駐車場は有料ですが、広いので車でいっても大丈夫です。
しかも、武家屋敷の入り口的な場所にあるので、アクセス抜群です。
武家屋敷内の道路は、桜の時期は午前10時から歩行者天国になるので、ゆっくり見て歩けます。
さて、お勧めですが、大きな通りだけではなく路地裏のような場所も歩いてみてください。
出来立てのお饅頭を打っている小さな露店のようなお店があります。
それをほおばりながら歩くのも、楽しい思い出になります。
武家屋敷の通りを抜けると川にでます。
川沿いは老齢のソメイヨシノが両脇に並び、圧巻です。
また河原沿いには、地元の人が出店している露店が所狭しと並んでいます。
地元の人達のおしゃべりを黙って聞いているだけで、ほっこりします。
半端なく旅人感を感じて、おしゃべりの仲間入りをするのも楽しいです。
時々分からない言葉もありますが、それさえも嬉しく思えてきます。
そんな角館武家屋敷の桜が終わってしまっていたら、もう一つの桜の名所に立ち寄ってみませんか?
田沢湖で圧巻のソメイヨシノを観る♪
角館から車で30分ほど走ると田沢湖に到着します。
道路が広くて空いていて、とても走りやすいです。
角館武家屋敷から出て、大曲の街を抜けるまでは狭い場所もありますが、車の数が少ないので楽勝です。
田沢湖に向かう道の右側に、水芭蕉の群生地があります。
看板を見逃さなければ、休憩スポットに最適です。
田沢湖は日本で一番水深が深く、透明度も高い湖といわれています。
車で一周するなら、15分から20分程度という小さな湖です。
もしかしたら、秘湯として名高い乳頭温泉の方が有名かもしれませんね。
田沢湖の透明度が高いのは、生物が住めない湖だからです。
昔、強酸性の乳頭温泉の排水を田沢湖に流していたため、生物が死滅したそうです。
今では、辰子像の近くに鯉が住めるようになったらしく、桟橋周りには餌を欲しがる鯉が大きな口を開けてパクパクしています。
田沢湖を回って行くと、小さな木造の校舎があります。
地元の人が廃校を守りながら、展示やイベントに使っているとのことです。
そんな中で、降るように桜が咲く場所に遭遇するはずです。
桜の樹齢も古く、大人の胸の高さあたりに枝が張り出しているため、かなり見ごたえのある桜です。
車を停めて公園内を歩くと、種類も色も様々な桜が共演を見せてくれます。
私が今まで観た桜の中でも、飛び切りの桜樹ばかりでした。
桜は、しっかり手入れをしないと、桜の花の数が減ってしまったりするそうです。
ここは多分、管理が行き届いているのでしょう。
なのに、人が少ないという贅沢さです。
秋田は桜の皮細工が有名です。
私の母の実家が秋田県横手市にあるため、皮細工の茶筒やお盆、菓子入れなどが手元にあります。
若いときはたいして良いとも思いませんでしたが、使いこんで艶のでたこれらの製品が今ではとても気にいっています。
次こそは、角館武家屋敷の枝垂れ桜が満開のときに訪れたいものです♪
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