湯西川温泉ってどこ?という人も多いかもしれません。
栃木県の日光市ですが、中禅寺湖や東照宮などで有名な日光からみると、位置的には後ろ側の山奥にある秘湯です。
湯西川は、平家落人の村です。
敵が来たら直ぐに逃げられるよう、隣の家との間には垣根などがなく地続きです。
迷路のような家と家の間を抜けて山に逃げ込めるような、独特の作りをしています。
その昔は、鳴き声がでる動物を飼ってはいけないという決まりがあったそうです。
鶏、豚、犬など、家畜や猟犬を家におくという習慣がない地域でした。
昔私が行った頃は、本当に秘湯でした。
定期バスが運行していましたが、バスには必ず先導車がいました。
すれ違うことができないほど狭い道幅なので、対向車に対し止まって待つようにお願いするためです。
現在は、湯西川ダムができたことで、道路も広がり、湯西川道の駅から車で20分程度走ると到着です。
湯西川かまくら祭り♪
冬は思いのほか暇だったりしますよね。
出かけた理由は、暇つぶし程度のことでした。
どうせだからと1泊で、ゆっくりかまくら見物をしようと宿も予約しました。
雪の上を歩く機会が余りないので、滑って転ばないように、靴の上から装着できるスノースパイクを買って出かけました。
これが、夜の凍った路面には、とっても役にたちました。
昼間は一通り、会場を見て歩きました。
宿が会場に近かったことと、湯西川温泉自体が歩いて回れるくらい狭い地域だったことが幸いして、雪道の散歩を楽しむことができました。
本会場の平家落人村では、茅葺屋根の家が立ち並び、軒下からは1メートル以上もある氷柱がぶら下がっています。
茅葺の屋根の厚さの倍以上の雪が、屋根に覆いかぶさっています。
そして、あちこちには人が立って入れる大きさのかまくらができていました。
かまくらの中では鍋を食べたり、おでんを食べたりするグループが沢山いました。
人もそれなりに多かったのですが、特に目についたのがインド、韓国、中国からの家族連れでした。
こんな山の中まで、今は海外の人で溢れているのだと驚きました。
夜のかまくら祭り♪
夕食後、もう一度かまくらを見に出かけました。
実は、かまくら祭りは夜がメインです。
湯西川の河原沿いに、数百個の小さなかまくらがあり、暗くなるとかまくらの中に火が灯されます。
余計な光が無いので川面は真っ暗ですが、その両側の河原にはキラキラと白い雪に光が映って幻想的な風景を見ることができます。
会場に向かう道路の両脇もライティングされてキレイです。
寒い中を歩いて、会場でいただく無料の甘酒は格別です。
夜7時半を過ぎるころになると、大型バスでやってくる観光客であふれかえります。
湯西川温泉は小さな温泉街ですが、近くに鬼怒川温泉という大きな温泉地があります。
大型ホテルが多く、団体客が利用しやすい場所でもあります。
鬼怒川温泉で夕食を済ませた後、一気にバスで湯西川かまくら祭りに繰り出すというのがツアーの目玉だったりします。
個人で行こうという場合は、早めに到着した方が楽しめますよ。
湯西川かまくら祭りは、日本夜景遺産に認定されたイベントです。
湯西川温泉の入り口には、湯西川水の郷という道の駅があります。
かまくら祭りの期間中は、ここもスノーパークとして利用されます。
小さな吊り橋を渡った先には、ソリ遊びができる大きな滑り台もあって子供たちがキャーキャー言いながら楽しんでいます。
また、湯西川温泉の中にあるお寺も、それなりにイベント色を出し、ライトアップなどをして楽しませてくれます。
冬道ということで路面凍結が少し心配でしたが、道路の除雪もしっかりされていて得に危険は感じませんでした。
夜はやはりアイスバーンになっていましたが、泊りがけで行くならお勧めの冬のプチ旅行です。
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