title:検察側の罪人を観てきました♪
率直に感想を言ってしまうと、「あぁ・・・なんかね・・」という感じです。面白さも重さも歯切れの良さも、何もかも中途半端な印象で、感想をまとめるのが難しい気がします。
強いて言えば、今まで何をやってもキムタクだったキムタクが、俳優になってきたなぁと思いまいした。あとはニノが大声で怒鳴るシーンがあって、きっと疲れただろうなぁと思えましたが、さすがと思えるシーンでした。二人の競演が話題の映画でしたが、やっぱりニノの方が素人目には上手い気がしました。
雰囲気は、日本映画というよりイタリア映画的な暗さとフランス映画的な輪郭がぼやけた感じです。あくまでも私の個人的な感想です。
検察側の罪人で心に残ったセリフ
検察側の罪人の中のセリフで、「日本の言論の自由なんて世界80位。北朝鮮より少しましなだけだ」という言葉です。
日本人の特性で、マスコミが騒ぎたてると集団でそちらになびいてしまうことが多いように感じます。情報操作されているという裏情報も、時々目にすることがありますよね。どちらが本当でどちらが嘘かは分かりませんが、自分の目と耳を信じるということすら難しい時代になっているようです。
あれは何?
白い衣装を着た踊り手さんたちが2回ほど登場したり、お葬式場面の黒い踊り手さんたちのシーンがあったり、あれって何だったのでしょうか?どうしてあそこにあのシーンが必要だったのか意味不明です。
検察側の罪人というストーリーの中に、政財界の汚職を並行して描く必要が分かりません。それを解決するというストーリーではなかったので、あの伏線は次回作へのものでしょうか?
こうした不満を感じるのも、終わり方の不自然さにあるのかもしれません。
楽しめなかったわけじゃありません
すっかり酷評になってしまいましたが、特に私はキムタクのアンチでもジャニーズ嫌いでもありません。個人的に、スッキリした映画が好きだというだけのことです。サスペンスならバリバリの謎解きと、畳みかけるような緊張感が好きというだけです。
さすがの存在感を見せてくれたのが、松重さんです。「いつでも私はポチになります」というセリフがマイブームになりそうです。松重さんは、どんな役を演じても「おぉ!」と思わせてくれる役者さんですよね。
芦名星さんもダイスキです。松倉を殺した後に「トラ・トラ・トラ」と報告を入れていますが、相変わらず綺麗で格好いいなぁと見とれてしまいます。なんとなく妖艶なオーラを感じませんか?出演シーンは多くはありませんが、大人の花を添えていました。
その他、まわりを固める俳優陣も存在感のある役者さんが多くて、それはそれで楽しめました。最後に殺されてしまう容疑者松倉なんて、観ているだけでイライラするしゾッとします。本当はどんな俳優さんだったかと、確認したくなりました。
こうして書いてみると、検察側の罪人は脚本の失敗感が強くなりました。罪人として落とすものは徹底的に貶めてくれた方が、見ごたえがあったように思います。結局キムタクの存在が中途半端だったことで、全てに中途半端感がでてしまったのではないでしょうか?
何度も中途半端という単語が並んでしまいましたが、本当に残念に思えるほど中途半端な映画でした。
検察側の罪人 原作本
検察側の罪人、原作本を読んでいません。沢山の批評を読むと原作とは全然違うという声が多いようです。ここまでスッキリしないのも何かの縁かもしれません。原作を読んでみようと思っています。
原作本では、キムタクが演じた最上検事は逮捕されているようです。政治家であり親友であった友の自殺が、最上検事が個人の正義にのめり込み、変貌していくきっかけになっています。きっと原作では、それぞれのストーリーに確かな理由があるのでしょう。
原作を読むのが楽しみです♪
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