サーフィンで一番注意しなくてはいけないのが「カレント」です。なぜなら命を失う危険があるからです。
サーフィン上級者ともなれば、カレントを利用して一気に波待ちポイントを目指すというテクニックもありますが、それは体力・筋力・技術が熟練してこそのことです。
自分の命を守るためのカレントの見分け方と対処法を紹介します♪
カレント(離岸流)とは??
海には潮の流れが存在します。
陸から離れた場所では変動の少ない沿岸流が流れ、陸が近い場所では陸に並行して流れる平岸流、陸に向かってくる向岸流、陸から沖に向かう離岸流です。
この中の離岸流を利用するサーフィンやボディーボードなどのマリンスポーツでは、離岸流をカレントと呼んでいます。
要は浜から沖合に向かって流れる波のことを離岸流といい、波が崩れない場所の深いところを通って一気に沖に向かう危険な流れです。
カレント(離岸流)を見分ける3つのポイント
こんな場所はカレントが起きている可能性が高いというポイントが3つあります。
- 海面が泡で濁っている
- テトラポッドや川の流れ込周辺
- ゴミが沢山浮いている
波が大きければ大きいほどカレントも強くなります。
一気に流されてしまって、気が付いたらとんでもなく岸から離れていたということも頻発します。
サーファーにとっては、波がブレイクしないポイントでもあるので、漕ぎだしに利用される場所でもあります。
また、初心者サーファーにはカレント自体を認識できない場合もあります。
カレントの場所は刻一刻と変化します。
海に入る前に、また途中で海から上がって以下の事に注意してください。
- 周りのサーファーの動きを観察する
- 自分なりの目標物を設定して、自分の位置を常に認識できるようにする
- 地元の人やいつも来ているサーファーに危険個所を聞いておく
カレントに流された時の対処方法
でもカレントに流されてしまった!という場合の対処法をしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
命を守る最良の方法です。
- カレントの流れから抜けることを考える
- ボードを決して手放さない
- 無駄な動きを避け冷静に対処する
- 大声で助けを呼ぶ
カレントの流れに乗っている時に岸に向かってパドルしても、決して岸には戻れません。
離岸流は秒速1メートルともいわれています。
まずは海岸線と平行にパドルして離岸流から抜けましょう。
ライフセーバーやオリンピック選手同等クラスの体力と泳ぎに自信がある場合だけ、岸に向かって斜め45度を意識して泳ぐという方法があります。
これは自分の技量を認識したうえで行ってください。
ボードは体力温存や体温保持などに不可欠です。
決して手放さないようにします。
万が一はずれてしまった場合は、代わりになるものを探してみましょう。
無駄な動きが多いと、確実に体力が消耗します。
落ち着いてカレントから離脱するか、周りに人がいたら大声で助けを求めましょう。
思いもよらないほど沖に出てしまった場合は、体力温存・体温低下防止が必須です。
風や海水で体温を失わないような低い姿勢で流れに身をまかせながら状況を判断します。
岸に近づいていないか、漁船などが近くにいないかなど確認しましょう。
まとめ♪
カレントの見分け方と対処法に焦点を当てると、海が大変危険なものに思えてきますよね。
でも、カレントはマリンスポーツをする人にとっては、最低限必要な知識です。
- カレントを見分けて注意を怠らないこと
- カレントに流されたら冷静であることが一番重要
自然を楽しむということは、常に危険と背中合わせです。
海も山も空も、自己責任ではありますが、自分はもちろん家族や友人を悲しませることのないように警戒を怠らずに楽しみたいですね。
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