遠い昔滅亡したチャパ王国。
その遺産が眠るのがミーソン聖域です。
チャパ王国は、サンスクリット語による正式名称をチャンパープラ / チャンパーナガラといいます。
国家を構成していただろう民族は古チャム人、古カトゥ人ではないかといわれています。
勢力範囲や高い土木技術力が存在したことは立証されているものの、まだまだ謎だらけの王国だそうです。
そんなチャパ王国の遺産が眠るミーソン遺跡を紹介します♪
ベトナムミーソン遺跡とは?
ミーソン聖域は、20世紀の初め頃にフランス人が発見しました。
その後、修復や補強が施されましたが、発見された多くの古代の墓と同じように盗掘にあい貴重なの美術品が沢山失われました。
そのうえ、ベトナム戦争の際、アメリカの空爆を受け無残にも破壊されてしまったという悲しい歴史があります。
ベトナム戦争の後、ポーランドの文化財保護団体などによる補強と修復がなされ、トヨタ財団やアメリカのワールドモニュメントウォッチ財団なども保護助成を行っています。
最近はイタリアの研究機関が調査を続行しており、クンナム省ミーソンにある遺跡ではチャパ王国の遺産が次々と発掘されています。
チャパ王国の遺産としての価値が認められ、1999年世界遺産に登録されました。
ミーソンの遺跡はまだまだ発掘途中ですが、観光で訪れることができます。
大自然の中の一本道を進むと、突然目の前が開けます。
そこがミーソン遺跡群です。
ミーソン遺跡はチャパ王国の聖地として、ミーソン聖域とも呼ばれています。
ヒンドゥー教だったチャパ王国の人々は、歴代の王が亡くなるたびに祠堂を建てていました。
いたるところにヒンドゥー教らしい特有の文様やレリーフが刻まれています。
男性器と女性器の象徴であるリンガとヨニも目に留まります。
美術品として彫刻の美しさ、建造物の構造の精度の高さに、チャパ王国の文明の高さを見る事ができます。
かつてアジア最強だったといわれるアンコール王朝に攻めいった歴史もあるチャパ王朝は、かなり強い国だったのでしょう。
地球のあちこちところで起こっていた、まだ知らない古代の高度な文明に目を見張る、そんな場所の一つがミーソン遺跡です。
ミーソン遺跡の行き方
ミーソン遺跡への行き方を紹介します。
ミーソン遺跡はダナンから南に70㎞、世界遺産ホイアンから南西に40㎞ほどの位置にあります。
日帰りツアーで行くのが一般的ですが、公共交通機関を利用する方法もあります。
ツアーはホイアンに取り扱っている会社が幾つかあります。
どちらの場合も交通手段はバスのみになります。
未舗装の場所も多く、かなり大きく揺れながらの旅になります。
車酔いなどに不安がある人は、酔い止め薬を飲むなど準備をしておきましょう。
熱中症予防のための水は必ず持参してください。
荷物を預ける場所が無いため、荷物は必要最小限にとどめるのもポイントです。
入場のチケットは10万ドンです。
2018年11月現在のレートで換算すると、480円くらいです。
トイレはチケット販売所周辺にあるので、必ず済ませてから移動用の乗り物に乗ります。
バスを降り、チケットを購入し、また移動用の乗り物に乗るという工程になります。
この移動用の乗り物は、ジープかカートになるのですが、メンテナンスの状況によってどちらを指定されるかは分かりません。
移動用の乗り物に乗る事5分程度でミーソン遺跡の入口に到着します。
この後は、前述の通り大自然の中の石畳の一本道を歩いて遺跡群に向かいます。
遺跡群を観光しながらルートに沿って進むと、石畳の入り口に戻れるようになっています。
まとめ♪
遺跡にはロマンを感じる人も多いのではないでしょうか?
特に高い文明を持ち、戦闘能力にも長けた民族の遺産はなおさらです。
チャパ王国の聖域ミーソンを訪ねて、過去の亡霊と同じ空気を吸ってみませんか?
遺跡好きには堪らない観光ルートになるはずです。
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