2020年NHK大河ドラマ「麒麟が来る」では、南果歩さんが演じることになった深芳野(みよしの)とは、どんな女性だったのでしょうか?
深芳野(みよしの)は、性没不詳。
稲葉通則の娘で一鉄の姉という説と、一色左京大夫義清の娘という説があります。
美濃一の美女であったといわれていますが、身長が187㎝もあったと伝えられており、現代ならばモデルかバスケやバレーボールの選手といったところでしょうか。
土岐頼芸の愛妾だった深芳野がなぜ道三の側室に
愛妾とはお気に入りの側室という事ですから、伝わっていることが事実だとすれば、土岐頼芸は深芳野をとっても気に入っていたことになります。
なのになぜ斎藤道三に下げ渡したのでしょうか。
斉藤道三=国盗りですが、有名な書物「国盗り物語」の中にこんな一説があります。
斉藤道三がまだ頼芸の腹心として寵愛され頭角を現し始めたころのことです。
ある日、暇を持て余した頼芸が庄九郎と掛けをしました。
(庄九郎は当時の道三の名です)
襖絵に描かれる虎の瞳を槍で突けたら「望むものをとらす」というゲームです。
庄九郎は虎の目を突き、頼芸の側室の深芳野(みよしの)を得たということです。
そして、それにかわるものとして「殿に美濃一国を差しあげます」と言い放ったというストーリーになっています。
実際頼芸は弟の頼芸(よりよし)との間の跡目騒動に勝ち、美濃を手に入れています。
しかし最終的には道三に追われて、道三の国盗りが完結するのです。
斎藤義龍の母はだれ?
一般的には深吉野が実母として物語が進むことが多いようです。
そして道三と義龍の争いも、自分の父親は道三が滅ぼした土岐頼芸ではないかとい葛藤が原因だといわれます。
ただし、これは後世になって理由付けとして考えられたものではないかといわれています。
お芝居として人に見せるためには、裏付けとなる理由が必要です。
光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのか?
義龍がなぜ道三と争ったのか?
人々が分かりやすく納得しやすい言い訳を求めたものが伝わっていると考えられます。
では義龍の母は深芳野ではなかったのでしょうか?
実際のところは深吉野しかわかりません。
遺骨を探して掘り返しDNA鑑定をする以外にはないでしょう。
しかし深吉野はあくまでも側室です。
もしかしたら義龍は正室の子だった可能性もありますし、他の側室の子だった可能性もあります。
まとめ
斉藤道三の側室だった深吉野ですから、若いころの明智光秀とも関係があったでしょう。
帰蝶とも、何かしらの会話があったと考えられます。
道三の隣に侍って、煌びやかな美しさを放っていたのかもしれません。
南果歩さんが、どんな深吉野を見せてくれるのでしょうか。
2020年NHK大河ドラマ「麒麟が来る」を楽しみに待ちたいと思います。
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