大河ドラマ明智光秀の前半生 仁、義、礼、智、信の人だった

大河ドラマ「麒麟が来る」で主人公となる明智光秀の前半生を調べてみました。

前回の記事でも書いたように、年譜のような確実なものは存在しません。

明智光秀と関りを持っていた人達が残した記述や言い伝え、残された歌などから紐解かれた明智光秀の前半生という事になります。

それを見る限りでは、明智光秀という人物は、武将として花開いたのは織田の家臣となった数年後ですが、幼少期から麒麟児とも称されるほどの才能があり、また儒教の教えである「仁、義、礼、智、信」を兼ね備えた人格者だったことが伺い知れます。

明智光秀の幼少期

明智光秀の生まれた年については、定かなものはありません。

研究者たちも説が分かれているところで、一般的に一番有力なのが1526年8月生まれというものです。

この他にも1528年生まれ、1516年生まれなど諸説あり、年齢の幅が10歳も違いが出てしまっています。

誕生日についても、8月説もあれば3月説もあり、戦国時代屈指の謎多き人物です。

源頼光の流れを汲む美濃源氏、土岐氏の一族として生まれたのは確かなようです。

土岐氏は美濃の国主でしたが、後に斎藤道山によって滅ぼされました。

光秀の家系は、土岐氏の分家にあたり古くから明智性を名乗っていました。

光秀の父は、光秀に対し、ひとかどの武将になるには武術は必須であるとして、幼いころから欠かさず鍛錬を続けました。

刀術、槍術、弓術を教え込むほかに、文武の文にあたる読み書きも教えました。

この当時、読み書きができるという事は非常に稀であり、今でいうとフランス語やドイツ語がペラペラだという事に匹敵するほどの事でした。

土岐氏を滅ぼした斎藤道山は、光秀には義叔父にあたります。

道山は光秀を一目見るなり、光秀の逸材ぶりに気が付き傍に置いたとされています。

道山は、光秀に鉄砲を教えます。

種子島という名で知られた火縄銃は、この頃少しずつ普及されてきた、まだまだ珍しい武器でした。

光秀は武器の中でも特にこの鉄砲が好きになり、のちに鉄砲の名手と言われるほどになりました。

また道山からは、兵法も教えられています。

兵への損害は出来るだけ少ないに越したことは無いと教えられたのもこの時期だと考えれます。

兵は国に戻れば農民であり、田畑を耕し管理するものがいなくなると、国が成り立たなくなることを光秀は知りました。

孫氏の兵法を読み多くを学びながら、明智光秀は成長していったといわれています。

この他にも、和歌や茶の湯なども道山に教えられ、文化人である公家たちと交わるにも十分な素養を持つにいたりました。

人を思いやる仁の心、自分の立場をわきまえ勤めをしっかり果たすべきという義の心、血筋の良さから生まれ持っている礼の心、十分すぎるほどの教養を身に付けた智、これらを合わせ持つ事で辿り着く信頼関係の信。

全てはこうした幼少期の環境と、光秀が持って生まれた素養が掛け合わされたことで完成していったように思います。



明智光秀の青年期

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美濃の蝮 斎藤道三とは 2020年NHK大河「麒麟が来る」

 

斎藤道山の息子、斎藤義龍は父道山を滅ぼしました。

この時、明智光秀は道山側についていたため、負け戦となり逃げる事を余儀なくされました。

この時の逸話があります。

既に結婚していた光秀ですが、逃げ延びる際、急坂などは身重の妻を背負って歩いたということです。

当時の武将としては、珍しい光景ではないでしょうか。

光秀の思いやり、優しさがにじみ出る行為で、筆者は特に感動しました。

この妻が、細川ガラシャの母であり、疱瘡であばた顔になってしまったそうですが、それを除けばとても美しい女性だったそうです。

この逃げ延びた先も京都と越前という二つの説があります。

13代将軍足利義輝の足軽衆の名前の中に、明智という文字がある事が判明しています。

土岐氏の一族は代々足利将軍の親衛隊という位置づけにあり、光秀もそうした知人を頼ったのではないかと推察されます。

どちらにしても、将軍義輝の死後、将軍職に就きたくて奔走していた足利義昭と関係することで織田に繋がっていきます。

足利義昭と会ったのは越前だという資料もあり、また越前の朝倉義景に鉄砲の腕を披露したという資料もあることから、京の次に越前に向かったのではないかと考えれます。

 

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