京都の幕末近江屋事件の真相とは!? 龍馬暗殺「脳を斬られた!」

 

 

「慎太、僕は脳をやられたからもうダメだ」という言葉を最後に昏倒し、そのまま絶命した坂本龍馬。

彼を斬った犯人については、色々な説があり真相がハッキリと判明しているわけではありません。

しかし、当時の証拠から「多分・・・だろう」と言われており、それを

今回は紹介したいと思います。

 

龍馬暗殺 近江屋事件の真相とは

 

坂本龍馬が暗殺される、狙われてるという噂は、龍馬自身も知っていました。

だからこそ、海援隊本部のあった酢屋を引き払い、蛤御門の変のあと土佐藩のご用達になった近江屋に身を隠していました。

 

実は坂本龍馬に薩摩藩邸に身を隠すようにという進言もあったらしいのですが、それは嫌味だと返答し近江屋に留まったそうです。

 

一方近江屋では、逃げ出すのにも便利な土蔵を建て坂本たちをかくまっていました。

 

しかし、11月12日ころから風邪をひき、体調が悪くなった11月14日には近江屋の2階に移っています。

 

坂本龍馬が命を落とした11月15日、好物のしゃも鍋を中岡慎太郎と食べて温まりたいと思った坂本龍馬は、峰吉に鶏を買ってきてくれるよう頼みます。

 

その直後、護衛のために雇っていた藤吉が倒れる音を聞きます。

来襲者数名が一気に座敷に押し寄せ、坂本龍馬も中岡慎太郎も鞘から刀を抜くこともできずに斬られています。

 

 

さて、ここでなぜ犯人に対する推理が錯綜したのか考えてみます。

 

二人を斬ったのは見廻り組でした。

しかし、当初「見廻り組と新選組が坂本龍馬を狙っている」と、御陵衛士の伊東や藤堂からの報告を坂本自身が受けていました。

 

新選組から離脱して敵対してた御陵衛士が、犯人は新選組であると証言したこともあり、新選組犯人説が一気に有力になりました。

 

一方、実行犯は見廻り組でしたが、大政奉還によって徳川武力討伐の機会を失った薩摩藩の陰謀説、いろは丸事件で海援隊に7万両の賞金を払わされた紀州藩の怨恨節などが実しやかにささやかれていました。

 

実行犯の見廻り組隊士からの聴取も、生存者の立場をそれぞれが庇い合うなどして要領を得ないものばかりでした。

そうこうするうち、実行犯の見廻り組が暗殺者だったというのも、売名行為ではないかとまで言われるようになりました。

 

現在定説とされているのは、以下のような内容です。

実行犯の主犯は、京都見廻り組「佐々木只三郎」。

坂本龍馬に一刀を浴びせたのは、同組「桂早之介」。

 

《坂本龍馬を斬った本物の刀の記事はこちらへ》⇩⇩

 

一緒に近江屋を襲った今井は、後に暗殺ではなく幕府の命によって行った職務であったと供述しています。

 

理由は、寺田屋事件のおり、坂本龍馬が捕り方2名を射殺したことに対する警察権の行使であったというものです。

 

発令したのは松平容保という説が有力です。

となると、中岡慎太郎は巻き添えということになりますね。

 

近江屋跡地への行き方

 

当時の近江屋はすでにありません。

近江屋のあった場所に近江屋跡として冒頭にある看板が出ているだけです。

 

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バスは京都駅、四条烏丸、河原町丸田町から出ています。

最寄りのバス停は四条河原町です。

 

電車の場合、京都電鉄本線、祇園四条駅下車、徒歩6分。

阪急電鉄京都線なら、河原町下車徒歩3分です。

 

拝観料は無料、拝観時間も自由です。

 

 

まとめ

 

時代のうねりというのは、とんてもなく不思議なものだと思います。

時代が必然として坂本龍馬という人間を作り出したのではないかとさえ思えてしまいます。

 

では、坂本龍馬の死はなぜ必要だったのだろうと考えずにいられません。

警察権だったとしても、捕縛するのが妥当なはずではと思ってしまうのは、温い平和の時代に私が生きているからでしょうか?

 

今後、決して現れることのない唯一無二の男なのだと、改めて思いました。

 

 

 

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